ほたる狩り～。

　といっても、とったりしません。
団扇でそぉっと追うのです。

去年の夏、実家の庭で蛍を追ったのが思い出されます。
…昼間落とされた仕返しに、兄ちゃまを池に突き落としたのもいい思い出です。
その後池に引きずり込まれたのも。
そのまま水中格闘戦に発展したのも…。
あの時は二人でしこたまにいやとねえやにしかられましたっけ…。

　よもや、わたしの水練忍者としての資質がこんなことで培われてしまったとは、御鵺の歴代から鑑みても想定外というものだったのでしょう。
　世の中、そんな適当でよい訳がないのです。
努力とか根性とか修行とか大事だと思います。
そうです、その集大成が昨日までの前期中間試験です。
ねえやはきっちりかぎつけてます。
なにしろ、商店街では「銀誓館の学生さん向け参考書フェア」とか「夜食フェア」とかやってるんですもの。
地域に根ざしたキャンパスライフ～…。
素晴らしいです。出来れば、もうすこしひっそりと応援して欲しかった…。

　阿呆な点数を取ったら、ねえや経由で兄ちゃまにばれます。
いえ、どんな点をとっても兄ちゃまの知るところとなるのですが。
あとは、月曜まで祈るだけです。

…変な点数だったら、「プール」で発散させようと思います。

王者の風？

　先日、薔薇園でスケッチをしていました。

背後で足音がしたと思って振り返ったら、一目散に走っていく小学生女子…。
なにやら悲鳴を上げていたような。
何か恐ろしいものを見たのでしょうか。と、そのときは思っていたのですが。

先日「闇夜への扉」で試験勉強していたら、暁様が「捗っていないのか…」とお尋ねになりました。
いえ、そんなことは…。とお答えして、ふと気づくと。

　教室では「御鵺、悩み事か」と、やたらと聞かれますし。
「閻魔帳つけてらっしゃる？」とか聞かれるし。
ひょっとして、集中してると、わたし、怖い顔してるのでしょうか？

…と思って、聞いてみると。
「なんか出てる」とか、「それでは、小学生も逃げる」とか、ご意見をいただきました。
十四歳の乙女として、それはどうかと。反省です。

ねえやに言ったら、「御鵺の家の次期様でらっしゃいますから、それ相応の風格が身についてこられたのでしょう。ようございました」
と、喜ばれ、あまつさえ、ご馳走を作られてしまいました。

　本業能力でもないのに、「王者の風」はいりません。
制御できなければ、ただのアンタッチャブルではありませんか…。
まさか、実家で絵を描いているとき、呼ばなければ誰も寄ってこなかったのは、そういう訳が？

……わたしが絵を描いていても、鷹揚に側にいてくれる殿方。
あぁあ、お婿様のハードルがますます上がっていく…。

おとうとができました。

　えっと、ミッション系だとスールって言うんですよねっ。
う～ん。男の子だから、妹だとおかしいです、ね？
というわけで、おとうとです。
なにをしたらいいのかよくわからないですけれど、まあ、そんな感じで。

……んっと。（ティーンズ小説を読みふけっている）
いろいろお世話したりされたりするみたいです。
あ。苗字ではなく、お名前で呼んでみることにしましょう。
よし、とりあえず、明日のソフトボール大会は応援。
あと、ＧＴ一緒に行ったり、黙示録出たり。かな？
そういえば、狐火堂からは出てませんでした。
この次機会があったら…。

今回は、幸運度が低いので、黙示録は一人で出てみようかと思ってます。
ヒーリングつまない分、痛いの積んでみよう…。

ここのところ

　結社三つに持ってく牛乳寒天作ってると、冷蔵庫がいっぱいになります。
春先に行った依頼でも、好評をいただきましたし。
常温でも溶けないのがよいところです。

　実を言えば自分の分です。
いかにしておいしく牛乳を摂取するか。
実は果物のすったのとかも入れてあるのです。

　自分でも食の細さに嫌気が指します。
世の中、こんなにいっぱいおいしそうな物があるのに、どうしておなかはすぐにくちくなるのでしょう。

成長の為にも、なるたけ、いっぱい食べる。
いっぺんに食べられないなら、回数食べる。

　悩んでいるのはわたし本人だけではありません。
世話役のねえやも悩んでいます。
当初、ねえやは三段重箱弁当を詰めてくれていたのですが、食べきれる訳がありません。
実家でだって、兄ちゃまが、わたしが食べきれなかった分をこっそり食べてくれていたのですから。
（そういえば、たいして身長も変わりませんでしたが、兄ちゃまの食べたものはどこに消えたのでしょう。私以上に非効率的です）

　毎日大量に残して持って帰るのも、気が引けます。
一計を案じ、「みんなと同じかわいいお弁当箱が良いな」と、お店で一番ちいちゃくてかわいかったのを購入。
「こんな小さいの…ですか？」
「クラスで浮いちゃう…」
この一言がトドメでした。
今、お弁当はなんとか食べきりサイズです。

　わたしだって、これで良いとは思っていません。
よって、牛乳寒天。
体にいい…らしい。
作るの簡単だし。

　学校に持っていくお菓子は、しばらくこれです。
成長は止まってません。
がんばれ、わたしの体。

おぽんぽん

　ねえやは、わたしに比べると、圧倒的におうちにいます。
ゆえに、はねはねと一緒にいる時間も長く。
ゆえに、わたしよりはねはねと仲良しです。

　今も、ねえやは「はねはねさんは、よくおねむしてますねぇ～」とか話しかけてます。

ええ、はねはねとねえやが仲良しさんになるのは、当初から織り込み済みです。
そもそも昨日の晩御飯のアサリの潮汁は、わたしの依頼がえりのお土産です。
今まで大勢で暮らしてきた中、いきなりわたしと二人きり。しかも、しょっちゅうわたしが出かけて、知らない都会に一人きり。などと環境が激変しちゃったねえやの気晴らし目当てのはねはねです。
問題なしです。むしろ、非常に好ましいです。

なんか、寂しい。
だって、はねはね、ねえやは覚えたけど、わたしは覚えてない～。

という訳で、今日もはねはねのおぽんぽんをゆびでつついてみます。
はうう、ぽわぽわでとくとくしててかわいい。
生きてるって、すばらしい。

つづらは、はねはねと、早く、なかよしさんになりたいです。
はねはね～。聞いてますか、はねはね～？